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515: 名無しさん@おーぷん 2014/11/30(日)18:44:36 ID:Lkq
嫁と社長は寄り添う様に衣服を着たままベッドに横たわった。
二人は抱擁し合いながら何度かキスを繰り返した。
あまりの光景に眩暈がして気が遠くなった。
親友はそこで席を立ち、車で待ってると言って出て行った。
そっから先は完全に頭に血が昇って漠然としか覚えていない。
たぶん最初は会社の話とかしていた様な気がする。


はっきり覚えているのは行為の最中、社長が嫁に向かって何度も「愛してる?」と問いかけ、嫁に「愛してる」の言葉をいわせていた事ぐらい。
正直、これは相当精神的に堪えた。
頭に血が昇り過ぎたのか、激しい頭痛で卒倒しそうになった。
盗撮終了後、車に戻った疲労困憊の俺を見かねた友達が、ギブアップした方が良いんじゃないかと言ってきた。
金は友達が立て替えても良いとも言ってくれた。
しかし気持ちは有難いけどこっちも意地があった。
契約を延長することにして、その日はそれで終了した。

翌日社長夫人と会い、一年だけ時間の猶予が欲しいと頼んだ。
親権を取るためにいろいろ準備したいと説明したら彼女は凄く俺に同情して容認してくれた。

しかし問題はAさんに言われた何時も通りの自分を演じるという約束だった。
食事は無理に詰め込んで誤魔化したが夜の方はどうしようもなかった。
盗撮映像で見た嫁の「愛してる」の一言がどうしても脳裏を過ぎった。
それでも薬で無理に起たせて事に及んだ。
薬の副作用なのか、行為の最中血流が乱れて激しい頭痛にみまわれた。
516: 名無しさん@おーぷん 2014/11/30(日)18:45:00 ID:Lkq
二度目の浮気は報告書通り三ヵ月後。
しかし残念ながら撮影は空振りに終わった。
使用したのがいつものホテルではなく、スタンバイが間に合わなかった。
しかし料金は5万で済み、安堵した事も付け加えておく。

それより問題は俺の健康状態だった。
さすがに精神的な支障をきたしだし、嫁がこさえた飯が喉を通らなくなった。
必然的に夜も完全に無理になった。
正直、会話をするのも億劫になった。
とにかく嫁と顔を合わせるのが嫌で、休日は一人で田舎へドライブに出かけ、そこで過ごすようになった。
嫁が欝を心配して病院に行ったらどうかと言ってきた。
まさか(お前の)せいだとも言えないので会社が忙しいからと言って誤魔化した。
どうしても無理ならあなた(俺が)会社を辞めても私の稼ぎで何とかするからと励まされた。
正直、少し意外だった。
多少の良心の呵責はあるのかもしれないと思った。
そのせいもあってか三回目の浮気の兆候は半年が過ぎてもなかなか現れなかった。
間もなく社長夫人との約束の一年が近づいて流石に焦りだした頃、ようやくAさんから連絡が入った。
今度は間違いなくいつものホテル行きそうだという。

一回目と同じ設備で埋め尽くされた部屋で嫁と社長が入室するのをじっと待ち続けた。
俺はこの一回で契約を終了しようと心に決めていた。
もう身が持たないからだ。
517: 名無しさん@おーぷん 2014/11/30(日)18:45:19 ID:Lkq
嫁と社長が入室してきた。
意外なことに、会話の冒頭は関係解消の話からだった。
俺に欝の兆候が出ていて心配だということ。
もしかしたら自分たちの関係がバレたのかもしれないという内容だったと記憶している。
しかし社長はバレる訳がないと一笑に付した。
仮に興信所に依頼したとしても半年に一度の関係を立証する事は不可能だと言いながら、慰める様に嫁を抱きしめた。
どうやら社長は奥さんが6年もかけて浮気を立証している事など微塵も疑っていない様子だった。
嫁は、もういい加減、良妻賢母を演じる事に疲れたと言った。
だから関係を解消したいと言った。

情けない事に俺は号泣してしまった。
俺と結婚してからの長い年月、良い嫁だと思っていたあの姿は全て演技だったのかと知った瞬間、我慢しても涙が止め処なく流れ落ちた。
子供と一緒に旅行に行ったあれも、俺の母親が逝ったときに泣いてくれたあれも、全ては演技だったのかと思うと騙され続けていた自分が途方もなく無価値な存在に思えてきた。

社長は仮にバレたとしても俺は嫁を捨てる事は出来ないだろうと言った。
常習ではないし、子供の養育を考えたら最終的に嫁の稼ぎを当てにせざるを得ないだろうと言った。
バレた時点で関係を解消すれば良い。
非を認め、ひたすら謝り倒せば再構築の道を選ぶに決まってると言いいながら、社長はさりげなく嫁の服を脱がしにかかった。
嫁子をここまでに育てたのは俺だと社長は言った。
同時に自分が耕した畑に自分の種を蒔いて何が悪いとも社長は言ったが、俺はその言葉の本当の意味を理解出来ていなかった。
途方もなく長い時間が流れた後、社長は自分の種をその畑とやらに放ち、モニター越しに意味を突き付けた。
俺は白濁色の種が映つしだされた所でギブアップし、契約は終了となった。
518: 名無しさん@おーぷん 2014/11/30(日)18:45:39 ID:Lkq
余談でかなり昔の話になるが、夜分遅く帰ってきたきた嫁の寝床に潜り込んだ事がある。
その時ヒステリックに拒否された事を思い出した。
翌晩、昨日は精神的に疲れていたからごめんと謝りながら俺の寝床に入ってきたら忘れかけていた。
あれは社長の痕跡が残っていたからなのだろうと思い当たった。
俺はそうやって長きに渡って裏切られ続けてきたわけだ。

俺に同情してくれた親友が今日の料金は自分が立て替えてやると言ってくれた。
Aさんは、この動画はあくまで奥さんの浮気の真相を確かめる為に撮影されたものなので、譲渡する事はできないと言った。
不法性の高いものだから、俺がその映像をたてに嫁を脅す可能性を懸念したのだと思う。
当然のことだと思った。
事実、きっと俺はそうしていただろう。
Aさんは、しかしどうしても復讐しないと気が治まらないというなら連絡してきなさいと言った。
俺がどういう事ですか?と聞くと、内容は教えられないが、比較的安全な方法で精神的に追い込む事は可能だと言う。
しかしそれでも少なからずリスクを伴うからそれなりのモノは貰うと言われた。
俺は承知してその場で別れた。

翌日、社長夫人に例の調査報告書を提出してもらって構わないと連絡を入れた。
夫人は自分から先に話をつけさせて欲しいと言った。
俺はとりあえず彼女の動きを待った。
数日後、勤務中に夫人から携帯に連絡が入り、昨晩報告書を夫(社長)に見せた事と弁護士同伴で慰謝料の請求を行っている事を告げてきた。
少し胸がすく思いだった。
519: 名無しさん@おーぷん 2014/11/30(日)18:46:00 ID:Lkq
帰ると嫁が青い顔をして待っていた。
俺はそ知らぬふりをしてテレビを点けた。
暫くすると嫁が俺の前に静かに座り、土下座した。
「浮気してました、すいません」と搾り出す様な小さな声で言った。
肩を小刻みに震わせていたが、それも演技に思えて許す気持ちになれなかった。
双方の気分が高揚している時に短絡的に関係を結んでしまったとう言い訳は、夫人の上場祝賀パーティでの話と合致するが、だからと言って許す理由には全くならない。
嫁は常習ではない事に活路を見出そうと必死だったが、映像で一部始終を目の当たりにした俺には無意味だった。

俺は今更責める気はないけど、せめて親権をくれるぐらいの良心があると信じたいと突き放した。
嫁は離婚だけは許して欲しいと泣きながら嘆願してきた。
そうやってずっと演技し続けるのも疲れただろう?と俺は言った。
嫁はハッと驚いた表情をして俺を見上げた。
この人はどこまで知っているんだろう?という猜疑心に満ちた目だった。
俺は自分のサインを入れた離婚届を彼女の前に差し出し「お互いに楽になろう」という言葉を残して自室に入った。

嫁は最後まで離婚を渋った。
もう一回だけチャンスが欲しいと食い下がった。
中学生になる二人の子供(長女中三)(長男中一)は、母親の不貞を知り、幻滅した様子だった。
特に嫁に懐いていた長女は汚い女だと激しく罵った。
しかし意外な事に子供は再構築を望んでいる風でもあった。
娘に離婚になったら俺についてきてくれるかと聞いたら、あんなでも私にはたった一人の母親だからと言われた。
俺への愛情は偽りであっても、子供に対する愛情は本物だったのかもしれない。
数ヶ月が過ぎたある日、家に帰ると妻のサインが入った離婚届がテーブルに乗っていた。
俺がどうしてもと言うなら仕方ないので離婚しますと彼女は言った。
同席していた二人の子供を見ると気まずそうに下を向いていた。
そういう事か…。
と俺は全てを察しながらあえて「お前たちはどうするんだ?」と言った。
ケジメだと思ったからあえて自分の口からそれを言わせたかったのもある。
「ごめん、私たちお母さんと離れる事ができない」
と娘が言った。
520: 名無しさん@おーぷん 2014/11/30(日)18:46:18 ID:Lkq
俺は無言の息子にも「お前もか」と言った。
息子は小さく頷いた。
そして俺は嫁の顔を見た。
冷徹な嫁の視線がそこにあった。
(ほらね、結局こうなるのよ)と言いたげな勝ち誇った表情に、居た堪れなくなった俺は負け犬の様に離婚届をつかむとそのまま家を出た。
悔しくて情けなくて公園の公衆便所に閉じこもってひたすら泣いた。

翌日、実家に帰り、年老いた父に離婚を告げた。
すっかり涙もろくなった父はそれを聞いて目頭を押さえた。
可愛いがっていた孫にもう会えなくなると思ったのだろうと思うと、少しだけ離婚に踏み切った事を後悔した。
しかし全ては後の祭りだ。
だからといって嫁のところに頭を下げるつもりはさらさらなかった。
妹にも携帯で離婚を告げた。
憔悴しきった自分を見せたくないから携帯で済ませようと思った。
妹に怪しいと思っていたと言われて驚いた。
母の葬儀のときに手伝ってくれていた嫁が手が空いて、妹と一緒に何となく昼のドラマを見ていたそうだ。
それがちょうど社長と社員の不倫の話で、妹が「こんなこと現実じゃ怖くてできっこないよね」と言ったら、嫁の視線がちょっとだけ泳いだそうだ。
社長夫人といい、女の嗅覚は凄いんだと改めて思い知らされた。

引用元: ・今までにあった最大の修羅場を語るスレ3

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1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2021年09月18日 12:18 ID:okusamakijyo