336: 名無しさん@おーぷん 2016/08/11(木)22:13:27 ID:o8p
あー、文化祭で思い出した。五、六年かもっと前、丁度今くらいの季節の話。

スウェーデンから来た女の子(当時二十歳かそこら)が「日本のマンガはタイヘンツヨイ」と度々言ってた。
「強い? 面白いじゃないの?」と尋ねても「面白いのは当然。そしてタイヘンツヨイ」
まぁ、なんとなく意味は通じている気もしたので深くは考えてなかった。




ただの住宅街で「オーッ! アレは何!?」と彼女。
叫ぶようなものがあったかなー? と彼女の指差す先を見ると、そこには町内の掲示板。
まばらな提示物の中でマンガ好きな彼女の目を引いたのは、地元の高校の文化祭を告知するポスターだった。
制服姿の生徒達が踊るようなポーズで描かれているイラストを見て彼女は言った。
「ねぇ……私に『嘘でしょ』って言わせないでよ……?」
話は逸れるが、この時むっちゃ洋画のセリフみたいだなと思ったのを覚えている。

「高校のイベントなのに、ポスターの依頼をプロにするの!?」
……いやいやいや。そんな依頼はしない。確かに上手なイラストだけど、署名もないし画材もプロ仕様じゃないし、と説明。
嘘でしょ日本のマンガ家にはこんな仕事もあるの? という誤解は無くなったものの、
嘘でしょこれ学生が描いたイラストなの? と大変な衝撃の受けような彼女。
「オーゥ……。私の国ならプロよ。プロの表紙よ。それを高校生が……。やっぱりタイヘンがツヨイ……」
俺だけなら気付かなかったろうが、一緒にいた従姉が「タイヘンがツヨイ……? それってもしかして……」

彼女の言うタイヘンツヨイは「大変強い」ではなく「底辺強い」→「三角形の下の方凄い」→「裾野が広い」の事でした。(分かるか!)

確かにプロのマンガ家だけで五千人もいる国ってのは日本だけかもしれない。
「その下の裾野を考えれば! 世界随一の本場にいるのよ! あなたは!」
……サッカーの下手なブラジル人の気持ちってこんなんかなと思って聞いてました。

余談だが「こっち! こっちのイラストは私といい勝負よ!」と指差す先には小学校の夏祭りの告知。
笑いを堪える演技最大で「これは小学生の絵だよ」と伝えると「オーゥッ! アァー! 嘘でしょ!」彼女は叫んだ。
「あなたも! あなたも下手なくせに!」と叩かれながら三人で爆笑した思い出。

337: 名無しさん@おーぷん 2016/08/11(木)23:24:52 ID:xIC
その広~い裾野を作ったのは、間違いなくコミケだなw

引用元: ・日本びいきの外人を見るとなんか和むスレ part004




1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2017年07月12日 18:49 ID:okusamakijyo