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557: なごみ(アラバマ州)[sage] 2008/09/11(木) 06:51:48 ID:NnxyyrUE0
部屋を掃除してたら、昔貰った手紙見つけた

小学生の頃の話。
昼休み時間、友達は体育館でバスケとかしていた。
でも俺は、いつも図書室で本を読んでた。

図書委員の仕事は放課後だけ。
俺以外は誰もいない図書室は、静かだった。

ある日、校長先生が図書室にやってきた。
校長先生は、度入りサングラスかけた強面。
でも、おっとりした口調で優しい。

校長先生は、休み時間に教室巡回して生徒を見ていたらしい。
今まで俺の読書の邪魔をしちゃダメだと思って、そっとしておいたそうだ。
でも、俺が友達と遊んでる姿を見ないから、心配して声をかけたんだって。

それ以来、昼休みに図書室で校長先生と話をするのが日課になった。
もっと話したくて、朝の会前や放課後に校長室にお邪魔したこともあった。

校長先生は、いろいろ話してくれた。
自分の昔話・礼儀作法・国語算数理科社会の勉強などなど。
俺のした質問にも、分かりやすく答えてくれた。
俺は、校長先生と話す昼休みの時間が大好きだった。

でも、小4のとき校長先生が転勤になった。
お別れ会の時、便せん10枚分の手紙を渡した。
校長先生も、俺に分厚い手紙をくれた。
手紙の最後には「これからは友達とたくさんお話しするんだよ」と書いていた。

読んだその日は、一日中泣きまくった。
手紙には、校長先生がいつもふかしてたパイプの甘い匂いがついていた。
寂しくなって、さらに泣いた。

それ以来、俺は図書室に行く回数を減らした。
校長先生がすすめたように、みんなと遊ぶようになった。

俺が中3になった頃、校長は母さんの勤務先の幼稚園に園長になった。
今度は、家族ぐるみで校長先生夫妻と交流するようになった。
一緒にバーベキュー・トランプ・麻雀なんかをして楽しかった。
昔みたいに色々お話もした。

ベタだけど、この一連の出来事がきっかけで俺は教師になった。
ちなみに校長先生は、園長を辞めて実家の隣町に住んでいる。
今度、実家帰ったら久しぶりに会いに行ってみようかと思う。



559: なごみ(樺太)[sage] 2008/09/11(木) 07:06:02 ID:P4FjiSM4O
>>557

朝からうるってしまった。
素敵な思い出ですね。

560: なごみ(アラバマ州)[sage] 2008/09/11(木) 07:08:20 ID:nf1b/CZp0
>>557

いい話だ・・・

561: 2008/09/11(木) 07:52:37 ID:czbZvO4X0
教員採用がらみで色々嫌なニュースあるけど
>>557
みたいな、いい先生の話はやっぱりあるんだねぇー!
目から汗が止まらないよぉー!

引用元: ・【同人】あなたの心がなごむとき~第47章




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