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695: なごみ[sage] 2008/09/19(金) 18:25:16 ID:1933FIxuO
外は、台風の影響による大雨。
それなのに、うかつにも傘を忘れた俺。

濡れ鼠になりつつ、信号が変わるのを待っていた。
しかし中々信号は変わらない。
大きい道路なので、車通りも途絶えない。
鞄の中には、ゼミで使う資料(しかも図書館所蔵)が入っている。
鞄を前に抱き抱えながら、ひたすら立っていた。

すると、後ろからスッと傘を差し出された。
驚いて振り返ると、そこには近所の中学校のセーラー服を着た女の子。
にっこり笑って「酷い雨ですね」と言い、ハンドタオルまで差し出してきた。
傘は正直ありがたいが、タオルまでは申し訳ないと丁重に断る俺。

そこで信号が変わり、二人で横断歩道を渡った。
しかし信号を渡った後の道は、反対方向。
彼女は、家まで送ると言ってきた。
「そんなこれは何フラグか」とテンパる俺。
「ここからは信号はないし、走れば早い」と断った。

すると、彼女はまた何か差し出してきた。
見るとスーパーのビニール袋。
「よければ鞄を入れて使って下さい」とのたもう女神。
俺は、心底ありがたく袋を受け取って鞄を突っ込んだ。

女神は、さらに「足元に気をつけて下さいね」と声をかけて下さった。
俺は精一杯丁寧に礼を言った。
その後、鞄を気をかける必要もないので家まで全力ダッシュした。
ビニール袋のお陰で、資料の被害はほとんどない。

彼女の100パーセント善意に対して、何フラグかと思った自分に自己嫌悪。
「日本の未来はまだ大丈夫かもしれない」と思った。



696: なごみ[sage] 2008/09/19(金) 19:01:01 ID:P2/1tRi+0
>>695

全然和まないぞ!こいつめ感動させやがって!
なんか目頭が熱くなった。女子中学生かっこよすぎだろ……

697: なごむ[sage] 2008/09/19(金) 21:11:45 ID:4ztDoTq50
>>695

和むのぉ

引用元: ・【同人】あなたの心がなごむとき~第47章




1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2022年11月11日 02:18 ID:okusamakijyo