car_jiko_seibifuryou


58: 名無しバサー[] 2008/10/13(月) 12:37:43
あれは昨年の夏だった…
その日はほんの少し寝苦しい夜を友達と一緒に過ごしていた。明日の釣りの為に徐々に上がるテンションを無理矢理押さえ込みルアー選びやラインの巻き替えなどしていた。
友人とは昔からの友達で、僕とは腐れ縁みたいな感じだった。
友人も明日やる釣りのせいかテンションが少し上がり気味…2人は、まるで運動会前の子供みたいだった。

しばらくは、くだらない話をしたりしていたが…さすがに寝ないとキツイという事で、無理矢理寝ようという事になり僕達はごろ寝をし始めた…



59: 名無しバサー[] 2008/10/13(月) 12:48:21
何時間たったんだろ?それともそんなに時間はたってなかったんだろうか?
僕達2人はお互いが起きている事を感じた…
まだ夜中だったんだけど…僕達は眠れないなら先にフィールドへ行こうか?という話になった。

車を走らせる。久々に行くフィールドに徐々に上がるテンション…田んぼを抜け山道に入る…舗装されていない道路をひたすら突き進む。
夜中に行くのは初めてだったけど…怖さより上がりきったテンションのおかげで僕達は何も感じる事無くフィールドに向かって進んで行った。
そう…僕達は霊感がある。友人はお祓いまで出来るほど霊感が強くいつも助けてもらっていた。しかし友人は、いつも持っている数珠を忘れてきたのを気づいてはいなかった。そして僕も…

61: 名無しバサー[] 2008/10/13(月) 13:08:06
僕達はフィールドに着いた…車のライトで周りを照らす。サビきった水門がやたら黒い影を落とし、水が流れる音がする。風もない。
早く釣りたい衝動だけが僕達のテンションを上げていく。
ライトを消しエンジンを切った…!!!
バッキッ!

いきなり車のフロントガラスに何かが落ちてきた!
僕は声にならない叫び声を出した。心臓をいきなり掴まれ無理矢理に動かされたかと思うほどバクバクとなっていた。何が起こったのか解らない…とにかく僕は友人を見た。




見なきゃ良かった…友人の首が折れている!

僕達は一気に車から飛び出した!

?…友人をまた見る…友人は生きている。顔は暗くてよく解らなかったが確かに友人だった。

僕達は車を見る。何かがフロントガラスを突き破り刺さっている…すぐ僕達は理解した。人間だ。

このフィールドのちょうど真上には大きな橋がある。そう…自殺したのだ。
フロントガラスを突き破って首だけが車内にある感じで体はあらぬ方向に曲がっていた。

友人は腰が抜けている様子で僕を見ながら震えていた。僕も同じようなもんだったが、すぐさま友人に駆け寄った。

僕達は忘れていた。自殺の名称だったこのフィールドを…

64: 名無しバサー[] 2008/10/13(月) 13:24:07
朝になる前に僕達は車で走ってきた道を歩き逃げ出した。
警察に行き事情を話した。警察車両に乗り込み、またあのフィールドへ…
友人は気分が悪いみたいだ。僕も同じように気分が悪い。フィールドへ着くなり警察はあわただしく動き始めた。
友人は警察が車内から居なくなると話し始めた…
友『田んぼ抜けたあたりから…頭に膜がはったような感覚になったんだ。○○は、ならなかったか?』
僕『僕は全く無かったぞ…』
友『あの感覚になった時…必ず死ぬ間際の人が周りに居るんだ。数珠を忘れてたからハッキリ解らなかったみたいだ。』
僕『仕方ないよ…』
僕達はお互いを気づかい言葉を選び話していた。

徐々に明るくなるフィールド…僕達の車は真っ赤に血で覆われていた。

僕達はもう…そのフィールドには行っていない。
関西にあるあのフィールドには…

67: 名無しバサー[] 2008/10/15(水) 20:50:34
人が落ちてきてフロントガラス突き破ぶる音が「バッキッ」ってwww

引用元: ・釣り場であった怖い話3




1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2021年12月02日 01:57 ID:okusamakijyo